2025年10月18日土曜日

熊と人間の共生とは

 共生はお互いに食らい合う存在だと習ったし,そう書いた。熊の方は体力や爪という武器を使って,老人などの弱い立場に死を含む被害を与え続けているというニュースが多い。一方,人間側は,クマよけベルの次がスプレー。ところがその次は猟銃だ。
 熊は賢いと言われている。例えば殺処分をした場合,その情報は熊社会に伝わるのだろうか。「最近,あの熊もどってこないねぇ」という能力が熊側にあるのだろうか。同様に麻酔で眠らせて山に返した場合も,熊は人間社会が怖い環境だと認識するのだろうか。これに対し,捕獲した熊にある範囲内での痛い目を与えて山に戻すと,その情報は熊社会には流布するのだろうか。僕はその能力を期待したい。だとすると,国道脇を歩いている熊にはすぐにスタンガンやテザー銃で痛い思いをしてもらってから山に戻って欲しいと思うのだが,無駄なのだろうか。国道脇を歩いているということは,人間が車から食べ物のカスなどを窓から捨てたことを熊が覚えているのではないだろうか。こちらがそういう誘いをしておいて,鈴とスプレーの次が猟銃という対応で何か解決につながるのだろうか。もう少し,積極的な情報伝達をする可能性や必要は無いのだろうか。名前に「熊」が含まれる者としては,もう少し効果のある対処を望みたい。