2021年2月8日月曜日

漢語(のようなもの)とカタカナ日本語

 朝〇新聞に金田一先生が「発出」という語の違和感を述べておられた。どうも,いまだに海外から輸入したものをありがたがる(苅谷先生の随筆だったかな?)傾向が続いている。かつて JR の前身はよく漢語を使ったとされる。JR の新幹線等でもかなり最近まで「ドア開扉願います」と,漢語と「馬から落馬」表現を使っていた。カタカナ語は日本語だ。`smiling Cinderella' も日本ではその当日から「スマイル・シンデレラ」になる。「スマホ」だ「コスパ」だ,訳がわからない単語だ。先日,某大臣が「ロジ」と発言したが,政府の広報みたいなことをおっしゃる評論家(?)もニュース番組で「ロジ」とおっしゃった。もしかしたら「路地」って何だろうと思った日本人は大勢いたのではないだろうか。土木の僕ですら,この単語を知ったのは 20 年くらい前だ。交通計画の先生達がちゃんと英語を使っていたから。言葉は生き物と言うが,少なくともインテリはちゃんとした言葉を使って欲しいと思うのはおかしいのだろうか。