2020年11月18日水曜日

イマージョン教育

 小学校で算数も英語で教える。僕が担当した初期値境界値問題のフーリエ解析はとても明確な論理と実質的な計算法だけの教育だったので英語でも大丈夫だと判断できるが,子供にとっての新しい論理や考え方を母国語以外で教えることの効果をどこまで期待できることが研究されているのだろう。立教大学の鳥飼先生の随筆によれば,あの聞き流しも無意味だし,小学校の英語教育(企業の少人数の研修では効果が出たらしいが)も成果が出ないことを断言しておられる。以前,東北大にいた東南アジアの留学生から聞いたと,秋田大学の後藤先生が教えてくれたのが以下の言葉だ。東南アジアの大学(もしかしたら高校でもかもしれない)の多くでは英語で教育をしているらしいが,留学生が言うには「脳みその中で母国語で考えて勉強できる日本人がうらやましい」とのことらしい。さて,語学教育だけじゃなく,語学以外を母国語以外で教育することの効果や影響の研究はどこまで進んでいるんだか。それとも研究しないままの暴挙なのか。