2017年4月2日日曜日

専門

    大学の教員は専門家と思われているが,残念ながら僕は専門家にはなれなかったようだ。「そのことならあいつに聞けばいい」という対象ではないということだ。構造力学の一部については独自の結果を公表できたとは思うが,中身はたいしたことではない。重箱の隅をいじくっていたということである。ただある程度はそれを自覚していたので,教育には力を入れたつもりではある。講義ノートはいろいろな方に使っていただいているらしいし,一部の御託も広く知られているそうだ。ただ,論文を読んでも中身がわからないことが多くなってきて以来,勉強が足りないのである。ま,正規の定年の歳で辞めるのが相応しいのだと考えている。あと 2 年で何もできそうもない。ただ,この冬にはいろいろな計算ができて,面白そうな結果も得た。これはその講義ノートには記してある。最後の卒業論文はまだ査読結果が来ない。筋がとても悪いのだろう。