2017年2月12日日曜日

米軍からの研究資金

    ようやく新聞に出た。まるでスクープみたいだったが,誰でも知っていることだ。配っている組織にいる友人から聞くと,東北大学は積極的なんだそうだ。著名な尊敬する大先生もおっしゃっているが,軍事と全く無関係な工学研究はそれほどあるとは思えない。その基礎のところは常識を超えたアイデアが必要だから大学人は興味がある。軍は直接はそういった基礎研究はできないから,基礎研究をサポートして,その中の 100 個のうちの一つでも,何かしら現場(軍のである)で役立ちそうなものを得たいわけだ。前にも書いたと思うが,僕が米国のある先生に支援してもらったときの研究費は軍であり,その研究題目は `On composites' だ。何をやってもいいわけだ。そのとき,僕以外にも複数の日本人がポスドク対応で訪問していた。
    と,ここで,今この件を問題視している人に聞きたいのだが,米国の先生と共同研究をするときに相手の資金源が軍だとやっちゃいけないのだろうか。また米国の先生のところにポスドクで行く場合,やはりその資金源が軍だと行ってはいけないのだろうか。PhD の奨学金を軍からもらった学生は日本の大学では雇用してはいけないのだろうか。
    が,我が国の軍のやり方はやはりおかしいのである。テーマを軍が決めること自体がまずいわけだ。懐が小さい(つまり金が無いということだが)からだろうか。