2014年1月26日日曜日

超域大学院

    いまや修士までは基礎を学んで基礎研究のお手伝いをするのが本務。それでも修了単位が少ないから実際の基礎知識はかつてよりも大幅に少ないまま社会に出ている。最近の大学や役所がやろうとしていることは逆じゃないのかと感じる。米国は,基礎研究に軍すらが支援をし,大学・大学院では知識を学ぶ。2 年生までの知識なら日本は勝つかもしれない(一般教養はきっと負ける)が,3 年生以上の知識量は多分,米国が 1.5 倍くらいあると感じる。それを引き出しに入れて社会に出て,民間研究所に出て,イノベーションにつながっているのではないか。ミシガンの菊池先生の感想は,確か(僕の解釈で)日本人はイノベーションには向かない気質。形だけリーダー育成とか言いながら,頭の中の引き出しがほとんど無い人材が社会のトップに立つと何が起こるか,ちと怖い。

2014年1月18日土曜日

貴様はこれで騙されてくださるはずです

    『2014年「三菱東京UFJ銀行」のシステムセキュリティのアップグレードのため、貴様のアカウントの利用中止を避けるために、検証する必要があります。』というスパムが来る。いくつも来る。『「貴殿」のお知りになるべきことではないのでございますし,「俺様」はそこに「口座」はお持ちしていらっしゃらないんでございます。』と返信してもいいのだが。そういえば何年か前,死んだ母親宛の葉書が来て,めちゃくちゃな日本語・敬語でありました。おやじと大笑いしたことでしたね。
    学生さんによると,こういう文章は,例えばどこかの外国語で原文を作ってそれを日本に流すときに,インターネット自動翻訳をすると完成できるらしいということだった。興味深いねぇ。ゼミの論文の英語もネットで翻訳させている学生さんも多い昨今です。

2014年1月11日土曜日

新幹線のリクライニングは戻して欲しいかい?

    以前から不思議に思っていたのだが,降りる時にリクライニングをリセットする客がいた。なぜそんなことをするんだろうと。
    ところが先日,車掌がアナウンスで「次の客の気持ちを考えてリクライニングをリセットして降りろ」と言うのである。公共交通列車の椅子であるから,当然誰か他人が使っていたものに座らされることは,リクライニングのセット状況とは無関係に当たり前のことである。そしてリセットされた新幹線のシートには非常に座りにくい。飛行機のそれが全然問題にならない程度なのに比べて,「何じゃこりゃ」というほどひどい。僕としては,リクライニングにセットされている方がよほどうれしい。
    もしかしたら座る人ではなく,その一列後ろの人の出入りのためか? とも考えてみたが,誰か一人でも降りない客がいればほぼ同じ状況だし,リクライニングの状況くらいではあまり関係ないようにも感じる(学生さんはこれが理由だろうというのだが)。
    僕がわからない不思議な「気持ちのよさ」を持っておられる人がたくさんいらっしゃるということか。

2014年1月4日土曜日

鳥の目

    確かトンビ等は視野の狭い望遠レンズになっていて,地表のネズミ等を上空から探せるという解説を聞いたことがある。動くものを探すなら広角で大局的に眺めていた方がいいような気もするのだが。さて写真は,鹿児島の実家に冬になると来るメジロである。鳴き声は独特だから,庭に来ているかどうかはわかる。実家に戻った日には声が無い。ということは庭周辺には飛んできていないのだろうと推測。そこで翌日,ミカンを半分にすると,半日もしないうちに二羽以上が飛んでくる。常に偵察をしているのだろうか。しかも,こんな小さいミカンを上空からどうやってみつけるのか。不思議だ。庭には椿が咲いているから,それにやってきていたのだろうというのが考えられる答だが・・・
    以前,職場のベランダにご飯粒を並べたことがある。数日あるいは一週くらいするとスズメが見つけてやってきた。で,毎日置いたら,毎日来ていた。ある日,置き忘れた。するとベランダに並んでこっちを向いて鳴くのである。うぅーむ。