昨今の新聞記事では,例えば意欲を評価すべきとか,荒唐無稽なことが書いてある。不安である。僕は物理の入試問題を作ったことがある。3 問作るのに 10 人の教員が,朝 9 時から夜中の 2 時過ぎまで数回にわたって完成させる。知識だけでは解けないようになっているが,もちろん知識が無いと解けないようになっている。それを外部の人間は「知識を問うだけのくだらない入試」と呼ぶ。本当か。理工学部の受験生の半数は問題の半分までしか回答できない。解答用紙の裏表にすべて書き込みがあるのは医学部だけだ。知識が,使える形で身について(整理されて覚えられて)いるからだろう。
土木工学科の外部評価で,積み上げ式のカリキュラムを岡村先生@コンクリートに批判された。子供の野球を考えなさいという。まず練習試合をやって面白いということを覚えさせるべきだという。確かにそうだ。しかし岡村先生は基礎の詰め込みを否定したわけではない。まず楽しさを知ったら次の苦しい訓練を乗り越えられるとおっしゃっているわけだ。
その苦しい訓練が実は中学高校のプロセスだ。ここで大事なことを使える形で覚えておかない限り,応用の可能性は無い。小学校の総合科目。ほぼ無意味だ。自由研究。不可能だ。教わらない限り(秀才でもない限り)科学的な報告書は書けない。単なる感想文なのだから「総合」とか「研究」とかいったまやかしはやめて,例えば「隣の花子ちゃんと一緒に二種類の肥料を用いた朝顔の発育の違いについての感想文」で十分な教育になる。そしてそれを教諭がすべて読んで,一語一語に赤を入れて返すことが必須だ。国語のいい勉強になる。僕らが,学生が生まれて初めて経験する研究の報告書である卒論に対して実施している教育手法だ。
経済も行き詰まり,首相も言っていることがわからない,この苦悩の時代。こういったときには半可通が教育論をぶつ・・・と言っているのは僕のおやじだ。まことにその通りのことが起こっている。
2014年8月30日土曜日
2014年8月17日日曜日
2014年8月13日水曜日
一般人にとっての地盤とは
鹿児島市内の国道沿いの歩道に立っている国交省管轄のポールについているプレートである。「ここの地盤は海抜 3 m」とある。なぁーるほど,地盤が 3 m くらいなのはわかるとしよう。しかし,地面は地盤に少なからざるシラスが積もっているだろうから,もうちょっとあるのだろうなぁ。だったらさ,一体全体津波に対して大丈夫なのかどうかわからないではないか。と思うのは,僕が土木関係者だからだろうか。一般の人はそもそも「地盤」なんてわからんだろうなぁ。どうして『地面』じゃいけないのだろう。地面なら小学生でもわかる。わざと難しい言葉を使って,万一のときの責任逃れでもしようというのだろうか。よくわからないなぁ。あ,そうか,嘘はよくないから本当の地盤の海抜を書いておけば,実際の地面はそれよりも高いから,国交省は安全側の情報を提供していたと言いたいのだろう。しかし,2 m くらいシラスが積もっていたとしたら,津波予報が 3 m を越えるかもしれないという報道があったとき,逃げなくてもいいのに逃げようとしてケガをしたらどうなるんだろう。うぅーむ,やはりよくわからない。
2014年8月11日月曜日
正直というか商売上手というか
鹿児島空港から市内へのバスの車窓。あるパチンコ屋さん(だと思うのだが)の外壁に種々の標語(?)が書いてあるように見えた。読めたのがたまたま `No pain, no gain.' うぅーむ。すごいなぁ。
2014年8月10日日曜日
TV の字幕表示
おやじの耳が遠くなってからボリュームが高くなり,一時期耳栓を使っていた。ふと思い出して「字幕表示」設定をしたところ,かなりの番組でそれが出る。おやじの勘違いも無くなった。さて,ドラマは予め入力されたものが画面の縁に出る。ところがニュース等の同時通訳(?)では画面のど真ん中に表示される。ちと邪魔だ。ちなみに TV はパ*社製である。ま,それは半分透明なので,そこそこいいことにしておこう。
問題は訳である。「仮令」が「例え」である。「見做す」が「見なす」なのはいいのかなぁ。確かに「漢字の選択ミスがあります」という断りは出るのではあるが,10秒以上も遅れた翻訳表示にそんなにミスが多いのも問題ではないか。まさかタイプに不慣れなアルバイトが入力しているのだろうか。おやじが最も怒っているのは(TV の中の人もそう発音しているのだが)「すいません」である。「吸いません」ではない。TV の中の人がそう発音したとしても,字幕は「すみません」ではないのだろうか。
問題は訳である。「仮令」が「例え」である。「見做す」が「見なす」なのはいいのかなぁ。確かに「漢字の選択ミスがあります」という断りは出るのではあるが,10秒以上も遅れた翻訳表示にそんなにミスが多いのも問題ではないか。まさかタイプに不慣れなアルバイトが入力しているのだろうか。おやじが最も怒っているのは(TV の中の人もそう発音しているのだが)「すいません」である。「吸いません」ではない。TV の中の人がそう発音したとしても,字幕は「すみません」ではないのだろうか。
2014年8月8日金曜日
PDCA サイクル
昨今大学でよく聞くわけのわからない文字列の一つだ。きっと文科省だけが頑張っている標語なのだろう。というのも,某大手電力会社の地下水汚染対策には活かされていないようだからである。
さて,くみ上げてみたらどうだったのか? 僕のような素人は,海側からの汚染された地下水もくみ上がると予想したのだが,報告(C)が無い。その報告が無いまま,今度はくみ上げたのを除染して放流したいのだそうだ。そこには凍土壁というステップが前提のようだが,その凍土壁についても報告(C)が無い。しかも,どうやらある元素は除けないというマスコミ報告もあるようだが,大丈夫なのだろうか。Plan-Do-Conceal-Abandon サイクルというのは,実は私が得意な手法である。いわゆる「行き当たりばったり」という手順だ。
さて,くみ上げてみたらどうだったのか? 僕のような素人は,海側からの汚染された地下水もくみ上がると予想したのだが,報告(C)が無い。その報告が無いまま,今度はくみ上げたのを除染して放流したいのだそうだ。そこには凍土壁というステップが前提のようだが,その凍土壁についても報告(C)が無い。しかも,どうやらある元素は除けないというマスコミ報告もあるようだが,大丈夫なのだろうか。Plan-Do-Conceal-Abandon サイクルというのは,実は私が得意な手法である。いわゆる「行き当たりばったり」という手順だ。
2014年8月6日水曜日
ニュースキャスターの先入観
不愉快になることが多い。例えば災害が起きたとする。ヘリコプターからの映像を見ながら専門家と(電話かな?)リアルタイムで話をしている。専門家が言っていることをほとんど理解できない。それだけならいい。勉強していないだけだ。しかし,専門家への質問や言っていることが,ある結論に向かった,バイアスがかかったものであることが多い。先入観というのはあくまでも公平に捉えた批判であるが,実際には,ある目標の結論に結び付けたいのではないかと思われる質問しかできていない。最近の,友人を殺した若い女性とその家族の行動についての,専門家への質問も同じだ。ニュースが事実を伝えるのではなく,一つのショーとして,ある好奇心まみれの結論に結びつけるような方向のフィクションを伝える場になっているように感じる。
2014年7月26日土曜日
研究熱心な中国の学者さんたち
もう 10 年以上前からだと思うが,GB コードのメイルがたくさんくる。もちろん読めない。中には,悪意のある人が中国を経由してメイルするというのもあるらしい。しかしである。最近は,中国で開催される国際会議の案内が五万と来る。中国の研究者は論文をものすごい数出さないと就職できないとか。そういえば最近学生さんが読む論文では,論文集名と中身は英文でエ*社が管理するものだが,著者が中国人だと,参考文献がほとんど全部中国人になっている。最先端をやっているのであろうが,やや疑問は残る。その論文のレベルが低いものが多数あるからだ。最近読んだものの参考文献は 80% が中国語の論文だった。中国人が編集者の論文集に中国人が論文を出して,それをお互いに引用して被引用数を稼ぎ,また国際会議に外国人を招待して何らかの業績にしているのであろうか。業績稼ぎにしか見えないような不思議な傾向だ。メイルによる会議への招待もしつこいし,5 年以上前の僕の論文の題目をつけて招待しようとしているのも怪しい。もうそれは終わった業績だし,引用数もほとんど増えないし。ま,招待という言葉がつくことだけでもありがたいと思わないといけないのかもしれない。
2014年7月20日日曜日
名簿の横流し
昨今のベ*という会社の情報流出が問題になっているらしい。が,本当は何をいまさらではないのか? 名簿に関しては大昔からこういう取引がなされていたのではないか。報道が知らなかったとは思わない。
実は僕も,性善説で土木学会内部を見ていたことからのトラブルに巻き込まれたことがある。某大学のある土木分野の大教授が,自分たちが作った本を売るために,僕が出版委員会メンバーとして集めて学会に溜めていた個人メイル情報を,某出版私企業に横流しし,その本の宣伝を不特定多数(当該分野以外も含む大学関係の学会会員にである)にメイル案内したのである。これには参った。それ以来,名簿を集めた僕が非難されるのは,ま,仕方がないのであるが,これを起こした学者達は全く反省も何もしなかった。それ以来,この土木のこの分野の全人類を信用しないことにした。ま,大学人というのは自分も含めて非常識人であることは大いに認識していたが,ここまで馬鹿な輩がいたとは思ってもみなかった。とても勉強になった事件である。
実は僕も,性善説で土木学会内部を見ていたことからのトラブルに巻き込まれたことがある。某大学のある土木分野の大教授が,自分たちが作った本を売るために,僕が出版委員会メンバーとして集めて学会に溜めていた個人メイル情報を,某出版私企業に横流しし,その本の宣伝を不特定多数(当該分野以外も含む大学関係の学会会員にである)にメイル案内したのである。これには参った。それ以来,名簿を集めた僕が非難されるのは,ま,仕方がないのであるが,これを起こした学者達は全く反省も何もしなかった。それ以来,この土木のこの分野の全人類を信用しないことにした。ま,大学人というのは自分も含めて非常識人であることは大いに認識していたが,ここまで馬鹿な輩がいたとは思ってもみなかった。とても勉強になった事件である。
2014年7月13日日曜日
ジャガイモの皮むき
花*のシャンプーに毎晩イラついている。シャワー室の床で倒れなかったことがない。重心が上にあって,底面積が小さい。そぉーっと置いても倒れる。シャワー室で倒れたのが,また乾燥室でも倒れる。ロッカーに運んだあとも倒れるのである。満タンにしないといけないのか,あるいは,家庭の風呂場のように,なにやら棚があることが前提なのか。まったくイライラする毎日である。きっと何か深い目的があって,こうなっているんだろうなぁ。デザイン重視かなぁ。某東*大学建築のデザインした建物に似ている。他社の製品に換えようかなぁ。
芋の皮むきがなぜクリーム色というかベージュなのかということについて,高校か大学の先生から教えてもらったことがある。皮をむいたあと,皮と一緒に間違って捨ててもらうことによって,また新しいのを買ってもらうのが目的らしい。僕は用心深いから 30 年使い続けているが,芋の芽を取り去る部分は早々と壊れた。うぅーむ。シャンプーと同様,何か深ぁーい目的を感じざるを得ない。
芋の皮むきがなぜクリーム色というかベージュなのかということについて,高校か大学の先生から教えてもらったことがある。皮をむいたあと,皮と一緒に間違って捨ててもらうことによって,また新しいのを買ってもらうのが目的らしい。僕は用心深いから 30 年使い続けているが,芋の芽を取り去る部分は早々と壊れた。うぅーむ。シャンプーと同様,何か深ぁーい目的を感じざるを得ない。
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