2014年3月22日土曜日

論文の書き方をどう教えるか

    *日新聞の投稿欄で誰かがその必要性を説いていた。僕は教えている。60 分だけだが,本多氏の名著(本多氏自身のことはさておいて)を説明している。この最初の 100 ページを読むだけで,日本語で書く科学論文はとても良くなるからだ。教職員の助成金申請書の A4 半分程度の文章でも,きちんと書いてあるのは 20% くらいではないだろうか。今年度は業務として若手の数種類の申請書案を読ませてもらったが,ほぼ 100% 駄目だ。LaTeX で書けば,魂=本文(本学工学部のある先生の常套句)が込められるのだが,ワードプロセサだといい文章は書けない。手書きの方が多分もっとよくなる,という話はさておいて・・・
    本多氏の著書にもあるが,小学校から高校までの国語で「文章の書き方」は教えてくれない。論理的な文章をいくら読んでも,自己流だけではうまくならない。昨今はそれを英語にしろという無茶な要求まで加わっている。学生さんや若手教員の英語の口頭発表は意味がわかりにくい。動詞と名詞がごちゃまぜ,生半可の海外経験だと不要な常套句が挿入される。You know. とか I mean. だ。4-letter words でないだけましだが。教員会議(もちろん日本語)でも,わかりにくい発言も多い。それを学科長が聞いてきて学科で披露すると,もっとわかりにくくなっている。なぜだろう。

2014年3月16日日曜日

一度も冷凍しない肉

    以前聞いた話だが,生簀で泳いでいる魚と,遠洋で釣れてすぐに冷凍した魚を解凍したものと,どっちがうまいか。というクイズが出るくらいだから,後者に決まっている。生簀での生活というのは魚にとっては辛い人生なんだそうだ。鬱屈した状態では生きていく気力が無くなって肉がまずくなるという解説だった。
    さて TV CM で,一度も冷凍しない赤みの旨い肉というものを聞いた。ながらなので「聞いた」だけである。本当か。腐ってないのか。腐ったくらいが旨いという例のあれか。と思いは巡る。国内産の和牛なら大丈夫か。しかし和牛ってのは無駄に脂肪が乗っていて,柔らかいだけでまずい。肉のえぐさが無いからだ。肉というよりも肉の匂いのついた揚げ豆腐ってところか。その和牛の赤身って,誰も食べない廉い肉のまずい部位なんではないかという勘繰りまで至ってしまった。

2014年3月14日金曜日

父兄が乗ったお受験バス

どうやら,生協が試験初日に父兄説明会を開き,先着*名とか,震災でアパートが不足しているとか,あおったのが原因らしいと,学生さんからの情報でした。生協も思慮が足りん。

2014年3月1日土曜日

迷惑な父兄

    しばらく忙しかったら,2 週間くらいの感覚で 2 月が終わってしまった。
    さて本学の前期日程入試で,仙台駅前からキャンパスまでの臨時バスを設定したそうだ。ところが初日の試験開始を 30 分も遅らさざるを得なかった。原因は父兄。バスの調達数は昨年度までの実績を見てのはずだが,例年になく付添いが多かったそうで,試験開始が近づいた時間帯に,まだ仙台駅前に受験生があふれていたそうである。なんともまぁ,不安だったろぉねぇ。臨時バスに乗った父兄を恨むよねぇ。そんな父兄の受験生は,土木は要らないよなぁ。まぁ,土木なんかには来てくれないんだろうがねぇ。
    僕のときはどうだったかなぁ。確か,同じ大学を受ける生徒 10 名くらい,あるいはそれ以上が,試験のあるキャンパスの裏にある旅館に一緒に泊まった。そのとき,確か僕の担任が一人引率していたような記憶がある。西駅(ってわかるかなぁ?)で乗った列車から一緒だったように思う。遊びたがる我々を一人で制御していたんだから大変だったろうなぁ。近くの食堂で昼飯を食べて 100 円札で払ったら,すごく驚かれ,その驚かれたことに田舎者は驚かされた。もう 40 年以上前のことなんだなぁ。

2014年2月8日土曜日

使わないものを新築物に設計する意味

    建築屋さんの考えは,少なくともここ数年の学内の建物を見る限り,ぼんくらな僕には理解できない。超越した芸術家なのだろうが,一般人が住む箱を芸術物にしてもらっても困るのはユーザー。使用性という限界状態設計法は建築には無いのであろうか。
    最近,ある建物がリニューアルされた。ドアには縦長の窓がついている。引越しが始まってほぼ一ヶ月で,かなりのその窓にブラインドやら目隠しプラスティック板などが貼り付けられた。もともとあった意味は廊下を明るくすることだったのだろうか。それなら曇りガラスでもいいのだが,実際は透明ガラスだった。我々の住む予定の建物もあと半年で完成するらしいが,予算の関係でドア周りのガラス窓は無くなったそうだ。よかった。

2014年2月1日土曜日

工学教育

    朝*新聞によれば,米国の理系教育のキーワードは Science, Technology, Engineering and Mathematics (STEM) だそうだ。S と T が区別されている。須藤先生@東大の主張と整合するものである。なのにその記事では「中黒」無しで「科学技術」が使われていた。
    さらに T と E も区別されている。ABET という機関のページで見る限りは,E は基礎で T (Engineering Technology) が応用のようにも見える。NU の工学部の入った建物は Tech. Inst. だった。応用が主体と見えるが,土木・機械周辺は基礎研究だった。東北大学工学部は T が目標である。ま,目標にするのはいいが,実学とか言い過ぎでは。

2014年1月26日日曜日

超域大学院

    いまや修士までは基礎を学んで基礎研究のお手伝いをするのが本務。それでも修了単位が少ないから実際の基礎知識はかつてよりも大幅に少ないまま社会に出ている。最近の大学や役所がやろうとしていることは逆じゃないのかと感じる。米国は,基礎研究に軍すらが支援をし,大学・大学院では知識を学ぶ。2 年生までの知識なら日本は勝つかもしれない(一般教養はきっと負ける)が,3 年生以上の知識量は多分,米国が 1.5 倍くらいあると感じる。それを引き出しに入れて社会に出て,民間研究所に出て,イノベーションにつながっているのではないか。ミシガンの菊池先生の感想は,確か(僕の解釈で)日本人はイノベーションには向かない気質。形だけリーダー育成とか言いながら,頭の中の引き出しがほとんど無い人材が社会のトップに立つと何が起こるか,ちと怖い。

2014年1月18日土曜日

貴様はこれで騙されてくださるはずです

    『2014年「三菱東京UFJ銀行」のシステムセキュリティのアップグレードのため、貴様のアカウントの利用中止を避けるために、検証する必要があります。』というスパムが来る。いくつも来る。『「貴殿」のお知りになるべきことではないのでございますし,「俺様」はそこに「口座」はお持ちしていらっしゃらないんでございます。』と返信してもいいのだが。そういえば何年か前,死んだ母親宛の葉書が来て,めちゃくちゃな日本語・敬語でありました。おやじと大笑いしたことでしたね。
    学生さんによると,こういう文章は,例えばどこかの外国語で原文を作ってそれを日本に流すときに,インターネット自動翻訳をすると完成できるらしいということだった。興味深いねぇ。ゼミの論文の英語もネットで翻訳させている学生さんも多い昨今です。

2014年1月11日土曜日

新幹線のリクライニングは戻して欲しいかい?

    以前から不思議に思っていたのだが,降りる時にリクライニングをリセットする客がいた。なぜそんなことをするんだろうと。
    ところが先日,車掌がアナウンスで「次の客の気持ちを考えてリクライニングをリセットして降りろ」と言うのである。公共交通列車の椅子であるから,当然誰か他人が使っていたものに座らされることは,リクライニングのセット状況とは無関係に当たり前のことである。そしてリセットされた新幹線のシートには非常に座りにくい。飛行機のそれが全然問題にならない程度なのに比べて,「何じゃこりゃ」というほどひどい。僕としては,リクライニングにセットされている方がよほどうれしい。
    もしかしたら座る人ではなく,その一列後ろの人の出入りのためか? とも考えてみたが,誰か一人でも降りない客がいればほぼ同じ状況だし,リクライニングの状況くらいではあまり関係ないようにも感じる(学生さんはこれが理由だろうというのだが)。
    僕がわからない不思議な「気持ちのよさ」を持っておられる人がたくさんいらっしゃるということか。

2014年1月4日土曜日

鳥の目

    確かトンビ等は視野の狭い望遠レンズになっていて,地表のネズミ等を上空から探せるという解説を聞いたことがある。動くものを探すなら広角で大局的に眺めていた方がいいような気もするのだが。さて写真は,鹿児島の実家に冬になると来るメジロである。鳴き声は独特だから,庭に来ているかどうかはわかる。実家に戻った日には声が無い。ということは庭周辺には飛んできていないのだろうと推測。そこで翌日,ミカンを半分にすると,半日もしないうちに二羽以上が飛んでくる。常に偵察をしているのだろうか。しかも,こんな小さいミカンを上空からどうやってみつけるのか。不思議だ。庭には椿が咲いているから,それにやってきていたのだろうというのが考えられる答だが・・・
    以前,職場のベランダにご飯粒を並べたことがある。数日あるいは一週くらいするとスズメが見つけてやってきた。で,毎日置いたら,毎日来ていた。ある日,置き忘れた。するとベランダに並んでこっちを向いて鳴くのである。うぅーむ。