2025年6月8日日曜日

米の流通に問題があるわけじゃなさそうだ

 どうやら農協さんも卸さんも「緊急事態」だということを全くご理解いただいていなかったようだ。今回の備蓄米の放出は「緊急事態」だったからで,それは「米が充分には消費者に届いていないこと」と「価格が高すぎること」だったはず。しかし,競争入札米について,農協さんも卸さんも通常業務としてやっておられるらしく,なかなか消費者にはまわってこない。これは流通の問題ではなく,危機感の無さに原因がありそうだ。卸さんは普段通りに,ブランド米とのブレンドをして味を確かめながら,競争入札で高くした米にさらにブランド米を混ぜて高額米にして「消費者の舌のため」とおっしゃっている。しかものんびりと。多分,ブランド米が高くて売れないから,備蓄米に少しでも混ぜて見かけ上安い米として消費させようとしているとしか見えないねぇ。あの津波大地震のときの一ヶ月半くらいの流通がとだえて米も野菜も入手が難しかった,あるいはかなり高価だったときに,もし備蓄米を放出してもらっても,二ヶ月後に高い米としてまわってくるだけだったんだろうなぁ。