2016年2月13日土曜日

ある入学試験の面接で困ったこと

    僕だけがそう思っているのかもしれないが・・・
    面接で受験生(高校生)が使う言葉で気に入らないことがたくさんある。「貴校・貴学(うほ大)」「存じ上げ(知ら)」「うかがって(聞いて)」「させていただいた(した)」「拝見させていただき(見せてもらい)」「自分といたしましては(私は)」「お越しになって(来て)」・・・何故こんな,普段使いもしない言葉を使うのか理解できん。高校生が普段こんな言葉使うのかい。卒論発表の 4 年生にも使わせない言葉である。素直な直球で言いたいことを言えばいいのに。言いたいことがうまく表現できていないよ!何が言いたいのか素直にこちらの頭には入ってこない。実は,志望動機等を記した書類も敬語満載である。困ったものだ。
    と思って,本屋で面接についての漫画本を立ち読みすると,敬語を使えとある。ことの本質がわかってないのではないだろうか。
    何故こんな現象が起きているのか。審査が,発言の本質的な中身と質疑応答内容に基づいて行われているということが,受験生に伝わってないからだろう。それが当たり前なのに,その第一義のことに対処せず,言葉遣いや身形に気を使っても何にもならないとは思わないのだろうか。何をもって審査されているかという規準が曖昧だと思い込むことから,簡単に対処できる回りの事情でマイナス点をもらわないように過剰防衛をしているらしい。面接の準備をするまでの人生で一度でも「おっしゃった」とか「お話しになった」という表現を使ったことがありましたか? と質問したいところだ。丁寧語を使わなければならないのは,面接するこちら側である。せっかく我が校を選んで受験してくれた高校生ですからねぇ。同じ理由(確か後輩の先生が上のようなことを主張していた)で,卒業論文や修士論文の審査会で学生さんはスーツを着るらしい。くだらん。
    さて,その高校生。入学して 1 年もすると,教員に会釈もしないし,廊下は横に並んで歩くんだから・・・トホホ