「遊びをせんとや生まれけん・・・」というのは,確か学生時代に TV CM で聞いた(観た)歌だったと思う。CM では前半だけが使われていて,何故か興味を持ったことから,どうやって調べたか覚えてない(当時はインターネットが無い,google が無い)が,後半まで調べて覚えた記憶がある。出典が「梁塵秘抄」というものだということも,そのときに知った。誰が編纂したかには全く興味は無かった。高校まで国語の試験は 90 点前後(もちろん 200 点満点でだ!)で,だいたい,クラス平均の若干下を維持できていたし,歴史等の社会は全校 400 人中下から 2 番等(あまりにもひどいときは,解答用紙の漢字の間違いを先生が赤で直してくださった上で点をくださったりした)をキープできていたから,こういうことには興味すら持ってなかったはずなのだが,きっと CM が面白かったんだろうね。
さて,その超訳本が出版された。訳者はあとでネットで調べてみると,「歎異抄」を大阪弁で訳した人だ。朝日の書評で見つけたのだが,面白い。少しは予測していたが,多くが「春」(いろんな意味で)を謳っているように訳されている。読んでいるうちに,「カルミナブラーナ」が頭の中に突然出現した。あ,そうか。「今様」というのは「世俗カンタータ」なんだな,きっと。オルフは,僕ら素人には,この曲くらいでしか知られていないだろう。しかし,TV の挿入曲としても多用されるし,衝撃的で面白い音楽(僕の恩師が「声を打楽器のように使って」と修飾した)である。歌詞はまた面白い。梁塵秘抄の超訳の方に近い。
この超訳を読んでいて,僕も普段のウップンを面白く調子をつけて書いてみたくなった。以下,駄作。
『大学は/習うんじゃなく/学ぶ場所//わからなければ/それが実力』
『大学に/行きたくないのも/わかります//教員だって/そうなんだから//だけど行かなきゃ/始まらぬ』
『宿題は/出すのが当然//それが学びの/入口だ//試験ってのは/その中にあるドア/開(あ)くかなぁ?』
『宿題を/写しただけで出す君は/なんにも理解できてない//期末試験は/絶望的だ』
『宿題を/締め切りあとに持ってった//点はやらぬと言う教員/おまえは鬼か/どうせ暇だろ//そう言う学生/大人にゃなれぬ』
『学生さん/部活だ趣味だとご多忙だ//週一宿題迷惑と/授業評価に記載する//君は何しに大学に/来たのか教えて/ちょうだいな』
『コピペして/復習しなけりゃ/意味は無い//コピーしただけ/罪深い』
『質問を/するのは君の権利だが//やってみるのも/君のため//失敗恐れて/何になる』
『期末試験/ 8割以上が回答の/ 6割以上で正解だ//模範解答/なんで必要』
『模範解答/聞いて覚えて何になる//どぉーせそれも/使えない』
『失敗を/したら友達/聞いてみろ//教えてくれる/友人持つのも/実力のうち』