経団連も勝手だが,大学もきちんと発信すべきだろう。土木は昔から適切で冷静な就職活動を維持してきたと思う。3 年生の 12 月までは何もしないでいい,心配しなくていいと学生には周知しながら,11 月末以降に個々の会社との接触ではない就職説明会を同窓会を通して実施してきていた。個々の学生が現場見学やリクルータとの接触くらいなら,1 月中旬以降くらいなら許容していたが,会社には節度を守ってもらっていた。つまり講義を欠席しないでいいような配慮だ。そして期末試験後には会社訪問や面接を始めてもいいことにはしていたが,大学からの推薦状は原則出さないことになっていた。内内定した学生に対してのみ推薦状と表記した書類を出すのだが,それは内内定を学生が受け入れるという確約書だった。これができるのは,卒業生がリクルータで来て学生と接触するという土木の伝統があったからかもしれないが,どうしてこんな簡単なことを,経団連や他の業界でできないのだろう。3 年生の夏休みからリクルートスーツを着て街中をうろうろするのは異常だ。短期決戦が雇う方にも学生にもいいはずだ。