2017年8月3日木曜日

補聴器

    おやじの挙動・反応を観察しての推測だが,長年聞こえない状況を放置しておいた場合,脳味噌自身が,常時継続して耳から何かの情報を集めるという能力の発揮順番をかなり遅くするのではないかと思う。ほとんどの情報を文字(字幕とか新聞・本)から得ることをまず優先するので,TV を見ていても字幕を追いかけるだけで,耳に届いた情報を脳味噌は処理しないのではないか。これが長年続くと,会話が成立しなくなる。一方的におやじがしゃべるから,途中で何か言っても止まらない。また,例えば僕に見せたい物を探しているとき,脳味噌はその探すという作業を最優先するので,僕が大声で横で何を言っても(実は,その物がある場所を指差しながら叫んでいるのだが)聞かないので,その物になかなか気付かないのである。
    以上が正しいとすると,耳が遠くなったと感じたときには,みてくれ等は完全に無視して,早めに補聴器を取り付けるべきである。そして,それまでの脳味噌の情報収集における耳の機能の順番を下げないように努力し続けること。これが歳をとってから不便にならないことへの一歩だと思う昨今である。おやじのを一度付けてみたことがあるが,確かによく聞こえるのだ。今はカラフルなものもあるから,お金に余裕があるなら優先して補聴器の購入をするのがいいと感じている。