2016年8月20日土曜日

結局センター試験は要らない

    国語を記述式にして,しかもその問題を採用する大学でのみ,その採点も大学がやるというのが「改善」らしい。なら各大学の 2 次試験との役割分担は何なの。記述式は各大学でやるということと何ら変わらないのでは。そもそもセンター試験は,当局が主張するように決して資格試験ではない。だって,その試験の点数に意味があるからだ。資格試験なら 60 点以上は「合格」だけでいいはずだ。今はそうなっていないから資格試験ではない。じゃ何かというと,生徒が選択できる大学のレベルを判断するための尺度,つまり生徒の短時間選択式テスト対処能力だけの偏差値,および大学間格差を定量化したものになっている。くだらんよねぇ。だってね,センター試験が良くても大学卒業時の成績が振るわない学生はたくさんいるし,その逆もいる。つまり,センター試験は個人の能力の審査でもないし人柄の審査にもなっていない。何の役にも立っておらず,大学間格差を定量化して,各大学に入学する学生の多様性を失くすために役立っている。としか思えない。