今朝の新聞にそういう記事がある。東北大のアンケートでは,リモートにも利点があるという教員と学生が少なからずあるようだ。そもそも,対面と何が違うのか。僕はリモートは幸いにもしないで済んでいるが,講義そのものの在り方については何も違いが無いとしか思えない。対面のときはどうだったか。講義室にちょっと早めに行く。うるさい。ま,それは仕方が無い。話し始めてもまだちょっとうるさい。でもすぐに静かになる。板書をしながら 90 分間しゃべり続ける。米国での講義のように講義中に質問する学生は皆無だ(留学生を交えた短期留学プログラムでは留学生が挙手をした)。板書をノート 5 枚くらいに写して終わる。黒板を全部消す。その間に教壇のとこりに寄って質問する学生は 30 年間で,一学期に数回だけだ。オフィスアワーズに研究室に質問しに来るのは数年に一回くらいだ。学生は三々五々出ていく。これがリモートになっても,ちゃんと画面に黒板全体が映し出されている限り,講義の内容と質は同じだ。むしろ,リモートだとメイル等で事後に質問ができるらしい。メイルだとオフィスアワーズを気にしなくてもいいから便利だ。もし映像を学生側の端末で録画ができるなら,復習でも役立つ。ただ,それに頼ってノートに黒板を写す作業をしないと理解度は対面より劣るはずだが。ということで,よほどリモートの方が質は上がると思うのだが。部活やサークル活動とか,講義室以外の場での学生間交流は我々教員が関与する教育内容ではないし。
2022年2月20日日曜日
2022年2月10日木曜日
京急「パタパタ」引退
だそうだが,LED の画面を「パタパタ」(音は無し)にしたら面白いと思うのだが。さすがに解像度が悪いか? 昨日 TV で,マンションなどのドアののぞき穴を内側からふさぐ道具の話があった。なにやらレンズを通すと外からのぞき見ができるらしい。なら,その道具にも工夫をして,のぞくと中から外を見ている目玉が見えるようにシールでも貼ったら面白いと思うのだが。今年もメジロがベランダのミカンに来るのだが,やはりどこかで見張っているとしか思えない。新しいミカンに換えるとすぐ飛んでくる。またほとんど無くなると外でうるさい。僕に催促しているようにも聴こえるのだが。人間と住んでいるという認識があるんだろうか。
2022年2月8日火曜日
利用者自身が付加価値をつけることを禁止する愚
在庫マスクはマスクとして使えと! 当初の配布時にそうしたくないから要らないと判断した国民も少なくない(僕もそう)。また専門家が「布マスクより不織布マスク」と主張している今でもこの条件付加の噂。官僚までもが非科学的になっているんだろうか。カイワレの苗床でもいいし,産着でもいいし。
2022年1月22日土曜日
試験問題の定型化
共通テストの数学の平均点が過去最低をさらに更新。試験監督をしたとき以外で問題自体を確認したことは無いが,毎年ワンパターンの問題を出し,予備校が解き方を覚えさせるようなことがあったとすれば,当然起きることだ。珍しく応用問題を出したのではないのだろうか。
担当する大学院入試問題でも毎年違う問題担当になるのが嫌だったが,同じ科目では前年度の問題とは観点を変えて出すようにした積もりだ。専門科目の試験でも,どこからか過去の回答を入手して(過去問は出回らないように回収していたから),それを覚えるという学生が毎年数名いた。だから違う問題の答を堂々と書いて提出するのだ。高校まではそれでよかった(否,高校の数学も難しくてたいへんだったという記憶しか無いが)かもしれないが,勉強の仕方までがワンパターン化しているのか。西野先生がいつもおっしゃってたのは,いい問題はそんなにたくさん作れないということ。だから過去問に似た問題になってしまうから,過去問を流布しないようにして欲しいと学生には言っていた。作題ってのはとても難しいからねぇ。でも,NU で受けた講義の中間・期末の問題はとても工夫されていた。過去問と同じのもあったのかもしれないが,そういうものの入手はできなかったからわからない。学生の実力を測る問題を作るのはとても難しいが,ワンパターン化は避けないと駄目だろうね。
担当する大学院入試問題でも毎年違う問題担当になるのが嫌だったが,同じ科目では前年度の問題とは観点を変えて出すようにした積もりだ。専門科目の試験でも,どこからか過去の回答を入手して(過去問は出回らないように回収していたから),それを覚えるという学生が毎年数名いた。だから違う問題の答を堂々と書いて提出するのだ。高校まではそれでよかった(否,高校の数学も難しくてたいへんだったという記憶しか無いが)かもしれないが,勉強の仕方までがワンパターン化しているのか。西野先生がいつもおっしゃってたのは,いい問題はそんなにたくさん作れないということ。だから過去問に似た問題になってしまうから,過去問を流布しないようにして欲しいと学生には言っていた。作題ってのはとても難しいからねぇ。でも,NU で受けた講義の中間・期末の問題はとても工夫されていた。過去問と同じのもあったのかもしれないが,そういうものの入手はできなかったからわからない。学生の実力を測る問題を作るのはとても難しいが,ワンパターン化は避けないと駄目だろうね。
2022年1月19日水曜日
感染予防は科学じゃないらしい
感染症学は科学だろうが,予防はそうじゃないらしい。予防医学も同じ。だって予防しなかったときのデータが無いから検証ができない。ところがね,今回の騒ぎ。いろいろ予測した(つまり科学した)先生たちはいましたね。なぜその検証をしないのだろう。2 年前くらいから,スーパーコンピュータでのシミュレーションとかやってたけど検証はしていない。また変な折れ線がある予測も,結局どうだったかとの比較を我々素人は見たことがない。テレビ放送局が取材していないだけなのだろうか。そして,反論する感染症の専門家たちも検証とか,明確な定量的な根拠は示さない。
僕らが知りたいのは,3 年以上前の 10 年間のインフルエンザと,生命という観点から定量的にどう違うのかだ。罹患率・死亡率などいろいろな指標があるだろう。季節性があるのかないのかも明らかにすべきだ。反論派はすぐにインフルエンザと同じと言うが,致死率などはインフルエンザの比じゃないという学者もテレビには出る。どこにも科学が無い。モデルと推論だけ。検証が無い。僕のような理論しかやらなかった者に言われたくはないだろうが,こと命に係わる。理系じゃなくても定量的なインフルエンザとの明確な比較と根拠と推論と,実施した予測の検証,これ無しでもう 2 年以上経つことにはイライラしているのではないか。人流ではなく人数だというのも根拠が無い。それを批判する方にも根拠・証拠が無い。困ったねぇー。
僕らが知りたいのは,3 年以上前の 10 年間のインフルエンザと,生命という観点から定量的にどう違うのかだ。罹患率・死亡率などいろいろな指標があるだろう。季節性があるのかないのかも明らかにすべきだ。反論派はすぐにインフルエンザと同じと言うが,致死率などはインフルエンザの比じゃないという学者もテレビには出る。どこにも科学が無い。モデルと推論だけ。検証が無い。僕のような理論しかやらなかった者に言われたくはないだろうが,こと命に係わる。理系じゃなくても定量的なインフルエンザとの明確な比較と根拠と推論と,実施した予測の検証,これ無しでもう 2 年以上経つことにはイライラしているのではないか。人流ではなく人数だというのも根拠が無い。それを批判する方にも根拠・証拠が無い。困ったねぇー。
2022年1月12日水曜日
コロナウィルス関連で共通テストが受けられない受験生対策
やはり政府や官僚は現場をご存じないのだろうなぁ。ま,試験問題は予備を一組は作るだろうから追試を急に導入してもどうにかなるかもしれないが,どうしても無理な受験生にはいわゆる AO をしろと。AO ってのはそれぞれの大学で実施している複数の機会ごとにポリシーが既に公表されている。そのポリシーにそういった受験生が合致する確率はかなり低いから,真面目に採点したらほぼ全員不合格になる。それでもいいのなら実施してもいいが,ほとんどが不合格になる入試のために部屋と教員の確保をどうするか。願書はどうやって出させるのか。やはり現場を踏まえての発言とは思えない。共通テストについては個別入試とは分離して措置すべきだ。そもそもテストの目的も異なるし,試験内容もまるで概念・思想・目的が異なるんだから。
2022年1月3日月曜日
2021年12月28日火曜日
重症者は増えてませんが死者がいます
以前から違和感があったのだが,本日のテレビの説明は「重症者は二人と,昨日と変わりがありません。死者は一人です。」だ。何が「昨日と変わらない」のだろう。実際には,昨日の重症者の一人が亡くなって重症者が一人増えたのではないのだろうか。テレビは正確なことを本当に伝えているのだろうか。この数字の読み方はもう 1 年前にもあったことだ。重症者は減っています,死者が〇名ありました,ってのはどう解釈すればいいの。どんどん重症して死者も増えているだけじゃないの?とね。秋田の後藤先生が本に書いてくれたように,マスコミの言い方にも誤解を招くような表現がたくさんある。某国営放送も同じらしいが。
2021年12月14日火曜日
携帯料金安くなったのか
スマートフォンに換えて高くなった。アプリケーションのアップデートだけでかなりの通信量になる。政府は安くしろと言った。ところが総務省は「ブロードバンド網維持へ負担金導入」するそうだ。これは有線・無線関係ないとのこと。役所と政府は全く別の(考え方を持つ)組織なんだろうなぁ。「18歳以下への10万円給付」についてもバタバタしたからねぇ。そして省は「通常は(利用者に)転嫁するものと想定される」としている。また高くなるわけだ。
2021年12月13日月曜日
工学研究で軍事に無関係な研究はどの程度存在するか
宇都宮大学の「グラフェン被覆アルミ粉末からなる高熱伝導焼結合金の界面設計」というテーマで防衛設備庁の研究費を得たことに批判がある。では,同じテーマで経産省から同額の研究費を得られたら批判対象になるだろうか。多分その情報は某連絡会が注目するものではないから,そうならないだろう。つまりテーマは工学的な研究としては必要でかつ興味のあるものだからだ。では経産省からの研究費でこの研究が大成功して,その論文を参照して防衛設備庁が新しい武器を製造する技術を実用化したら,誰がどういう理由で批判されるのだろう。米軍の予算は,例えば「複合材料について」というテーマでも援助が受けられることもあるという。これは軍事研究なのか。それとも数学分野の研究なのか。
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