2011年10月30日日曜日

第一式に第二式を代入してあげると第一式が喜ぶよ

TV の料理番組である。煮る前に**を処置しておくといいらしく「予め**を焼いて揚げる」ようにする必要があるらしいのだ。もちろん**は野菜なり魚である。あれっ? 3 回も火を通すんだ・・・
さて,先生達の中にも同じような表現をする人がいて,学生さんが真似ることになる。材料定数を設定して「あげる」とプログラムが喜んで答を出してくれるらしい。単に設定して「やった」だけでは起動すらしないプログラムがあるらしいのだ。数式も代入してあげないと,思ったような良好な関係式が得られないことがあるらしい。
ペットが家族の一員になっているらしい。しかしである。犬にはえさをあげるのではなく,やればいいだけだ。エレベータに乗っていると途中で他学科の学生さんが乗ってくる。目的地は一階のようだ。一階に着く。僕のためにドアを押さえていてあげようという学生さんは,最近はほとんどいない。先に降りようとすると仕方なしに,「開けてやるから,とっとと出ろよ」という目をしてボタンを押してはくださいますが。
昨今,普通の家族のような中での殺人やら他人との関係が非常に危ぶむべき状況になっている一方で,宇宙からの機械を擬人化した上で涙し,3 本も映画を作成するというのは,どこかがやはりおかしいのではないかと思うのであるが・・・

2011年10月29日土曜日

本当にそんなことしますかね

電子図書が増えてきているという。ま,僕の講義ノートなんて誰も出版してくれないから,昔からそもそも電子図書だ。印税も入らない。さて,そのリーダーの TV CM で「えっ,それってアリ?」というのを見た。タブレット様の画面に一ページが表示されている。縦書きである。さて次のページへと移ろうとしているのだろう。ページの左下に人の指が現れ,そちらからめくるのだ。これっておかしくないか。そんなことしたら左下の最後に読む部分は読めないじゃん。僕は(もちろん紙に印字された文庫本の)左上を人差し指を当ててちょこっとめくって次のページ側にその人差し指を差し込んだまま読み続け,左下に目が達したときにめくる。左手だけで読める。が,そんな行為をこのリーダーの画面上ではできないからなのだろうか。左下を読んでからめくっているのだろうか。悠長な人なんだなこの読者は・・・きっと。いや,CM が単にイメージでしか作られていないからかもしれないが,もしこのタブレットのページめくりの設定がそうなっているとしたら,ソフト屋さんの想像力が疑われるところだ。
学生さんが持ってたので,持ち運び用ハードディスク型音楽記録・再生装置を購入した。指をスライドさせて音量を調整するが,どうしても微調整ができない。曲を選ぶときにもスライド指を使うのだが,こっちはボタンも使えるので確実な選択が可能だ。ディジタル機器操作がアナログなところがすばらしいが,そのアナログな指スライドの感度を時間方向に漸増させられないだろうか。スライドさせ始めた最初は感度が悪く,少しずつしか動かないが,一周するころからは感度が良くなるようにするのだ。これだと微調整が可能になる。もう少し,老人にも便利にしてくれないものだろうか。

2011年10月23日日曜日

学生さんは偉いパートツー

夏学期に橋の見学のために現地集合をした。5 分前までに半分以上は来ているようだ。しかしそのあとが来ない。全員揃うのはたいていは約束の時刻よりもあとになる。プールで会うお母さんに聞いてみたところ,小学校等では 5 分前運動のような教育をしているはずだし,自分の息子はそういったことをした,とのことだった。今二十歳近くの学生が子供の頃にはもうしなくなっていたのかもしれない。マナーというのは昨今のハラスメントの定義に似ている。他人に嫌な思いをさせないことであって,何故という理由付きでやるべきこととは若干違う。おぉ,そうそう,学生さんだけではないぞぉ。教員,女性,多分三十代。会食で年上の招待者よりも先に弁当を開けて食べ始める。年上の教員の前を横切って資料を取る。僕は君にそういうことをされても怒らない人でしたっけね。
秋に,同様の橋の見学をした。准教授の車に 8 人乗るので,彼が連れて行ってくれる。全学教育キャンパス横の郵便局前で集合して 2 時に出発としてある。私がまず 10 分くらい前にそこにいる。准教授の車がほぼ同じタイミングで来て駐車する。そのあとが来ない。5 分ほど前に 6 人中 4 人がどうにか来ている。直前に一人だ。実は雨が気になったので,2 時ちょっと過ぎに出た。車が駐車場から出たのは 5 分過ぎくらいだったと思う。そして終了後,最後の一人からメイルが入っていて,数分遅れたので自転車で行きたいから橋の場所を教えて欲しいとのことだった。配付資料に橋の名前はあるのだが,それよりもさぁ・・・

2011年10月22日土曜日

男尊女卑の九州人

そういう風評がある。ほとんど当ってない,とどこかに書いたかな。ご主人が帰宅する。食卓横には魔法瓶が既にスタンバイ。その横には高級ではない焼酎の一升瓶(か紙パック:僕は,さつま島美人の紙パックをご近所の酒屋さんに取り寄せてもらっている)。さてご主人が着席して子供もそろうと,奥様が「おやっとさぁ(平らに発音した上で「さ」以降は上げていくこと:お疲れ様という意味)」と発声して食事が始まる。もちろんご主人はしょちゅである。「いただきます」と言うことは無い。鹿児島ではない九州の場合は,このあたりの細かい手続きは違っているが,ま,子供の前では,そして外では,ご主人には優しくしてくれる。ご夫婦で例えば結婚式に招かれたとする。会場では,たいていはご主人が偉そうに歩いている。これができない例えば九州外からの奥様は,早晩三行半を交付されるだろう。
なんだ,噂通りじゃないか。が,しかしである。その結婚式から帰宅すると実は家庭では奥様の方が主導権を持っている。多分「今日は付き合ってもらってありがとう。疲れただろう。」と,ご主人は奥様にはとても優しい。出張しても夜には奥様に電話をする。夫婦二人きりだと,たいていは奥様の方が地位は上だろう。しかし,表に出ると奥様はご主人を立てる(ような振りをする)必要がある。それが九州の男性を心地よくさせる。これをめんどくさいと思う例えば九州外からの奥様は,先に書いたような事態になるだろう。
大きな問題点は,九州男子が奥様だけでなくたいていの(もちろん個々に気に入らない異性はたくさんいるのだが!)女性に優しいことだろうか。あ,それって僕だけ・・・ごめん。

2011年10月16日日曜日

学生さんは偉い

学年当り 4 名くらいずつ担任になって年に 2 回面談をしなければならない。役所が褒めるシステムだが,正直くだらない。やっていることの 99% 程度の手間と時間と記録には意味が無いからだ。他に効果が上がるシステムがあって,僕らの学科ではそれを以前からやっていたが,結局,それと併用しなければならない,というより,後者の方が効果が上がるのだ。ま,頭の悪い人たちや役人さんたちが盛り上がっているだけなので,放置しておこう。
さて,2 時間目の講義(3 年生:1 年生も同じキャンパス)のあと,昼休みの 12 時から 13 時までその教室にいるから面談に来て欲しいというメイルを 1 年生に流す。あなたが学生だったら,いつ行きますか? もちろん大半は 12 時から 30 分以内のどこかで現れる。食堂が混むから,先に食事というのも十分納得できる。しかし,13 時 10 分くらい前に嫌そうな顔をしながら 2 名でつるんで来る学生がいた。1 年生だが二人で起業して社長でもやっているに違いない。

2011年10月15日土曜日

科学的に怪しい話

そんな話について最近は出版もされていて,中身はとても面白いらしい。TV の巨大なスーパーヒーローが着地したときに何が起こるか・・・等などである。
さて学生のころの週末夜のラジオで,某洋酒メーカー提供のクラシカル音楽付きトーク番組があった。芥川也寸志さんと野際陽子さんがゲストと面白い話をしながら音楽のこともしゃべる洒落た番組だった。その中で今でも少しおぼえている(僕が複数の記憶から作り上げたものもあるかも)怪しい話がある。
A) 大きなサボテンが二つ立っている。ある日,その片方をナイフでメチャクチャにしたとする。次の日,その同じ人物がそこに近づくと,もう一つのサボテンに流れる電流がとても異常になる。という生物関係の先生の話。
B) ゴビ砂漠に夜寝転がっている。すると,ときどき「シュゥー(だったかな?)」という音がする。それが,大きめの星が地平線から現れた瞬間の光が発する音なのだ。というのはどなただったか。単に静かなことを誇張しただけだったか。
芥川さんの話も面白かった。
C) 某楽団(確かアマチュアの)のシンバル奏者は真面目な方で何でも一所懸命。ある曲で打ったところ(座屈して飛び移り)シンバルが逆曲率に一瞬変形したあと,元に戻ったものだから二回鳴ったとか,取っ手が切れて転がって演奏中にガシャン・ガシャンと音が鳴ったとか,本当だろうか。
D) オーボー奏者にはハゲが多い。なにしろ必要な息の量は少ない上に鳴り難く,熱が頭に溜まってしまうから。
E) 髪の毛はアンテナ。音楽会で前に髪の長い女性がいたときは「振り向け,振り向け」と念じると,たいてい振り向く(芥川さんじゃなかったかな?)。
最近 TV は,内輪話だけのくだらないトーク番組ばかりでつまらないです。

2011年10月9日日曜日

情報過多をどうしたらいいって?

情報というキーワードで大学が改組したりしたのは一昔前。頭に来たのは,文科省への概算要求のキーワードとして情報とか環境を使ったあと(もちろん,役所が掲げた看板を褒めないと損になるからだが)に,そういうキーワードそのものに対して,その役所の役人(トップに近い)が馬鹿にしたことである。先生達が打ち上げたくだらないキーワードだったとでも言いたいようだった。本当に頭に来ました。とはいえ,役人の中で最低レベルと言われる文科省役人の,さらにその下に配置されている教員は,ま,ゴミみたいなものなのでしょう。
さて,情報量ということに戻るが,これ,つまり情報を「絞る」研究はどのくらい進んでいるのだろう。junk が多すぎる。論文数で業績が左右されるものだから,論文数が増えているのは当たり前だが,出版される論文集も増えている。それだけ研究が進んでいるのかと思いきや,学生さんが探してくる論文にも junk が多すぎる。なんでこんな論文が出版されているのか疑問だと感じるものが,国際論文集にもたくさんある。つまり,単に数が増えただけではないのだろうか,というのが昨今の状況ではないか。TV やインターネットでの情報もたくさんすぎてどれが適切な(嘘じゃない)のか判断するのが難しくなってきている。
これからは,洗練された,目的意識が明確な,より少ない情報提供者が望まれる。これを客観的に選択するにはどうしたらいい?

2011年10月8日土曜日

チェックというのは黒い四角

正規の大学職員というのはお役人さんである。教養ある人物である。近頃の出張書類等はすべてある会社製特定ソフト用の電子ファイルになっている。そこでは例えば支払い費目等を選ぶために,いわゆるチェックボックス(白抜きの四角)がある。つまりそこにはチェック(「レ」を左右反転して少し右に回転させた記号)を入れるはずなのであるが,その OS にはチェックが無いことから,実際にはそこをチェックすると黒い四角(黒で塗りつぶした四角)になる。そしてそのうち,大学の最下層のお役人さん達は,黒い四角をチェックと呼ぶのだと思い込むのである。
ある予算申請書を毎年のように書く。そこには予算の欄があって,例えば 10 円の鉛筆を 5 本買うことにする場合,「鉛筆:5 @ 10 円」と書けばいいのは火を見るより明らかなのであるが,ある種の上位役所からの例題に「×」が使っているものがあるため「鉛筆:5 ×@ 10 円」だったかな? のように,「@」と「×」を併用せよという修正命令が来るのである。丁寧に「@」の意味を説明しても,上からの命令だからとつっぱねられたので,こっちもつっぱねた。特に問題は起きなかった。起きるはずがない。
日本語の苦手な留学生からお役人さんに電話が来る。お役人さんは決して英語はしゃべらない。ゆっくりと何度も同じ内容の日本語を繰り返ししゃべっている。プライドがあるのだろう。僕らは日本人なのだと。フランス人だってフランス語を大事にするじゃないかと。もちろん総長は留学生を増やす宣言をしていてもである。結局,通訳をする学生や教職員が苦労するが,もちろん学生や教職員よりそのお役人さんの方が偉いのだ。あっちは公務員試験を合格してるしなぁ。困った。

2011年10月2日日曜日

異なっていることと変化させること

学生さんがレポートや卒論によく書く「気色の悪い」言葉がある。「変化」だ。例えば,ある材料が示すある特性が,その材料の強さによって違っているようなときに,学生さんは「材料の強さを変化させて,その材料の特性の変化を調べる」と書くのだ。いや,変化させる必要は無いのだ。強さの異なるいくつかの材料の特性を調べればいいだけである。元々,その材料を買ってきて,その強さを変化させるなんてことができるわけではない。動作が伴う動詞を,動作できない対象に使うのだ。困った。正しくは「異なる強さを持つ材料が示す特性の違いを調べる」はずだ。「異なる」「違い」「差」すべてが「変化」と読みかえられることが多い。生放送とはいえ,昨夜の TV でも偶々「二人の 100 m 走の記録には変わりがないから・・・」トホホ。
もう一つある。「評価」だ。秋田大の後藤文彦さんがこのあたりをどこかに書いていたような気もするが,たいていの学生さんは「評価=いいものとして認める」という意味で使っている。例えば「**というモデルを用いて予測される温度変化は概ね昨年の実測値と一致することから,このモデルは評価できる。」と書くのだ。「どう評価されるの」かはわからない。きっと彼らには「低い評価」という概念は無いのだろう。なぜだろう。こんな卒論は「低くしか評価」できないのであるが・・・日本語はやっぱ難しい。困った。

2011年10月1日土曜日

ハンディキャップを持った方用

朝日新聞の声の欄に「健常者は優先トイレ(使用)を控えて」欲しいとあったが,これは,悪意は無い(切羽詰った)健常者の利用もあり得るから難しい問題だ。健常者用のそれと同じスペースに並んでいる場合にはなおさらだ。優先トイレだけを店員が常駐している例えば化粧品売り場(客に化粧をしてくれるスペース)の奥に置くというのは駄目だろうか。店員の存在が健常者への抵抗になってくれないだろうか。しかも店員の手が空いているときは車椅子を押してあげるように指導をしておくのだ。ハンディキャップを持った方には逆に不便になるのだろうか。何か良い方策を考える必要があるとは思う。
これに対し,ハンディキャップを持った方用のエレベータボタンは,健常者は押さないようにすべきだろう。僕がいる機関では役所や執行部から節電を要求されていて,他の学科では 2 台のうち 1 台のエレベータを止める等,ちょっとどうかと思う対応を強いられている。僕がいる建物がリニューアルしたあと,エレベータの 1 基がハンディキャップを持った方に便利なようになった。いいことだと思った。ところがである。あまり頭の良くない非常勤職員さんは常に,普通のボタンとこのハンディキャップ者用のボタンの両方を押すのだ! 僕の目の前でやったので注意したが,どうも理由(ボタンによって異なるエレベータの動作)も納得してもらえなかったと見えて変な顔をされた。上述の節電のこともあったので,僕が手を出せるフロアのハンディキャップ者用ボタンのところには,「健常者は押さないで」というシールを貼った。効果が上がっているかどうかはわからないが,両方押す人を僕はその後目撃していない。もっとも,節電への効き目は疑問だが。